銀行(地銀)に10年以上勤め、退職したラテと申します。
突然ですが、この記事を読んでくださっている方の中には、
銀行でこのまま働いていいのか?
銀行を辞めたいけど、転職を考えると不安だ
このような悩みを持ちながら、日々業務に取り組まれている方が多いのではないでしょうか。
私も現役時代、毎日このようなことを考え、悩みながら仕事をしていました。
結論からいうと、銀行を辞めて本当に良かったと思います。
この記事では、自分の体験談を含め、銀行を辞めたい人に向けて、伝えたいことを3つにまとめてお話したいと思います。そもそも私が銀行を辞めようと思ったのは…
銀行を辞めたいと思った理由
①仕事量が多い
- 総合職(営業)だと融資、投信、生保などの獲得目標というノルマが毎月課せられます。当然ながら全ての目標を達成できるほど簡単な目標ではなく、とても莫大な数字を割り振られます。そして、目標の進捗が悪いと毎朝、どこで何を獲得するのか詰められるので、精神的に追い込まれ、疲弊します。
- ノルマ以外にも、リスク性商品を販売した際の交渉記録の作成や融資稟議書の作成など、事務作 業量も多く、ほぼ毎日が残業です。また、週1回のノー残業デーも上司、先輩との飲み会で潰れることが多く、自分の時間を確保することはできませんでした。
②人間性が最悪
- 銀行では、上席との上下関係が厳しく、一般行員はYESマンにならなければ出世ができません。そのため、一般行員に発言権はなく、上からの指示に従うことが絶対なため、パワハラ・セクハラが横行します。ノルマが達成できないようなら、暴言(人格否定)は当たり前であり、机や椅子などの物を蹴り、部下を萎縮させる行為を行う上司もいます。
- ストレスが多い職場であり、常に陰で人の悪口が飛び交うため、性格が次第に悪くなります。ある日、私自身も平気で悪態をつくようなっており、ショックを受けました。
③休日もやることが多い
- 出世するためには、絶対に取得しなければならない資格が多数あり、休日も試験の勉強に時間が割かれます。また、毎月、通信教育の提出をしなければならないことが地味に苦痛でした。
- 街の行事や奉仕活動に参加しなければならず、若手行員は余程のことがなければ出席しなければなりません。
このように、銀行で働いてみて分かった事ですが、世間のイメージよりも労働環境はかなり悪く、大変な仕事だと思いました。そして、このまま働き続けたら精神的に再起不能になると感じ、10年以上勤めた地銀を辞めることを決意しました。
銀行を辞めたい人に伝えたい3つのこと
1.銀行を辞めることは決して悪くない
銀行で働いている人なら誰しも一度は辞めたいと思うことがあります。実際に私自身何度も銀行を辞めたいと思っていました。今でも「あと何十年この仕事が続くのだろう」と考えが頭をよぎる度、とても重たい気分になったことを覚えています。
「嫌だ嫌だ」と思いながら銀行員を続ける事は、毎日が苦痛であり、視界が灰色になります。精神を病んでしまえば、今後あなたの生活に支障をきたすことになりますし、家族にも多大な心配をかけることになります。
今が本当に辛いのであれば、逃げてもいいのではないでしょうか。逃げることはあなたが悪いわけではなく、そのような環境を改善しない銀行側に問題があるのではないでしょうか。最後に、自分を守れるのは自分だけです。自分を大切にすることを考えてみてください。
2.日々の生活が幸せになる
私の同期をはじめ、先輩、後輩には銀行員を辞め、転職した人がたくさんいますが、後悔の声を聞いたことはありません。むしろ過酷なノルマや銀行業務から解放され、ストレスが減った方が大半です。
私自身も銀行業務から解放され、ギスギス感がなくなり、日々穏やかな生活を送っています。小さなことでも幸せに感じれるようになりました。
3.辞めてからでも何とかなる
こういうとかなり無責任に感じられると思いますが、私自身30代半ばで銀行を辞めてから、転職サイトに登録し、転職活動を始め、次の月には内定をいただいた実績があります。
私の場合、特に目立った資格やスキルは持っておりませんが、銀行で得た知識や経験はありましたので、そこを重点的に深掘りし、アピールポイントを見出しました。また、世間的に前職が銀行員だとイメージがそこまで悪くないこともアドバンテージだったのかもしれません。
やはり、最初は誰しもが不安になると思いますが、行動してみると案外何とかなるものです。自分自身が決意し、行動に移すことができるのであれば、その瞬間から変われます。
まとめ
最後に全体を通して伝えたいことは「自分に従い、辞めるべきかどうか判断することが重要だ」ということです。
自分自身が満足していないのなら、無理に仕事を続けなくてもいいのではないでしょうか。大切な一度きりの人生です。自分の気持ちを大切にしてあげてください。
この記事が少しでも「銀行員を辞めたい」と思っている方の背中を押すお手伝いができたなら幸いです。
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